巧みなブログ

国語教育を勉強していた社会人一年目のブログ

置いていかれたくない備忘録

修士論文を提出して、ぼちぼち採用前研修が始まってきた。

 

学部4年生の今頃は、就職する友人達から「今日、研修行ってきたんだよね」とか、「同期〇〇人いて、意外と女性が多かった」みたいな話を聞く機会が多かった気がする。そんな話を聞くと、なぜかすごく羨ましかったな、と研修を受けながら思い出した。

何をそんなに羨んでたのかは未だによく分からんのだが、たぶん自分の(恐らく友人達自身も)全く知らない世界に踏み込まんとする様子が随分輝いて見えていたからじゃないかと思っている。大学との違いもあるとはいえ、大学の延長上の大学院に進む自分と比較して余計にそう感じてたのかもしれん。

そして4月になると、社会人になった友人からは当然仕事や(広い意味で)お金の話を聞くようになる。これに関しては羨ましいよりも「やっぱり社会人は大変なんだな」の感想の方が圧倒的に強く出てきたが、自分の状況との比較、という見方をすると研修の話を聞いた時と同じような「変わっていく友人と変わらない自分」っていうギャップを感じていたように思う。

 

友人とこんな会話をしていたこともあってか、大学院入学からしばらくは何か「置いていかれた感」があった。行きたくて来た大学院だったし、大学院生活そのものは当時からとても充実していたし、理系の友人の多くは自分も同じ大学院に進学していたし、学部から大学院まで6年間同級生という人もいた。だけど何かが置いていかれていた、とにかく。

 

社会人になる、という意味では間もなく彼らに「置いつく」わけなんだけど、今にして思えば下手にジタバタせずにとことん置いていかれればよかったと修士を振り返ってみて思わなくもないが、ないものねだりでしょう。